ゲームを作りたい人必見!ゲームプランナーとは?

ゲームプランナー

「ゲームが好きだからゲーム作りに携わりたい!」「自分が考えたゲームを世に出したい!」といった願望を叶える事ができるかもしれない職種「ゲームプランナー」。
今回はゲームプランナー歴8年の私が、あまり知られていない実際の現場状況などを交えて「ゲームプランナーとは何か」を解説していきます。
※ちなみに今回はアプリゲーム(ソシャゲ)におけるプランナーの役割であって、コンシューマー(据え置きゲーム)のプランナーとは少し異なりますのでご注意ください。

ゲームプランナーとは

ざっくりですが「ゲームの企画をする人」「ゲームの仕様を書く人」などと言われていますね。正直何でも屋に近かったりしますが、ソシャゲのプランナーについては以下2つに分けられる事が多いです。

  • 運営プランナー
  • 開発プランナー

2つとも結構違う作業内容となるので、どちらを自分がやってみたいかは事前に決めておくと良いと思います。今回はこの2つの職種について解説していきます。

運営プランナー

どんな事をするのか

主な作業内容はこちら
※チームによって大きく異る場合があります

  • ゲーム内イベントの企画
  • 売り物の企画
  • バランス設計と調整
  • 数値分析
  • 公式SNS運用
  • お知らせ等
  • データ入力

運営プランナーは「仕様を書いてガンガン開発!」というよりは、既にある物でユーザーを継続的に楽しませるために企画を練ったり、ユーザーの動向を分析して、その数値をもとにキャンペーンや売り物を企画したりする事が多いです。チームによってはSNSの運用等も行っています。

具体的な作業内容でいうと、
例えばイベントの企画であれば、イベントにおける報酬の設計(どんな報酬を置いてどれぐらいの時間をかけて獲得できるようにするかなど)、戦闘のあるゲームなら敵の構成やパラメータなどを決めます。
ガチャの企画であればラインナップに入れる商品の選定、売り方、確率、値段などを決めていきます。

活躍するために意識すること

最新の流行りのゲームはある程度プレイしておきましょう。ただし、1日2日だけの浅すぎるプレイは禁物です。なぜなら一通りプレイしておかないと作り手の意思や意図を掴みづらく、いざ自身の企画に落とし込もうとしたときにチグハグになってしまい上手くいかないからです。それぞれの設計には一貫した意図が存在しており、あれもこれもと別々の仕様を混ぜてキメラ化してしまうとプレイする側が詰まってしまう危険性があります。
少し具体的ですが、多くても3本のゲームを深く、同時進行でプレイしていくと良いと思います。3ヶ月ほどやり込めばある程度の設計意図や仕様をつかめると思います。

また、ゲームをプレイする際は主に敵のバランスや報酬の配分、商品の売り方や訴求タイミングなどを意識するようにしましょう。いくつかゲームをプレイしていると大体のセオリーがわかってくると思います。
こういった知識を深めておくことで、運営経験がなくとも流行りにあったキャンペーンや売れる商品を考案しやすくなります。

こんな人にオススメ

数値に強く数値に対して貪欲に挑戦ができる人や、売上を出して早めに評価されたい人にオススメです。
特にガチャなどの売り物は直接売上に繋がるため、企画者は社内でも評価されやすいポジションとなるでしょう。また、ユーザーのフィードバックを直接受け取り、それをモチベーションに変えられる方にもオススメです。
ただし、どんなに企画が良くてもユーザーの誹謗中傷は必ず出てきてしまいます。そんな声はしっかりご意見として受け止め、あまり考えすぎずに次回につなげて行くことが大切です。

開発プランナー

どんな事をするのか

主な作業内容はこちら
※チームによって大きく異る場合があります

  • 新システムの仕様作成と開発進行
    • インゲーム開発、アウトゲーム開発
  • キャラクターや敵の仕様作成と開発進行


あれ?運営プランナーと比べて少なくね!?と思われそうですが、運営の作業がある程度事例のある物を流用できるのに対して、開発は流用性が低く1から考える事が多いため、なかなか負担が大きいのです。
また、開発プランナーはプログラマーと連携して作業をする事が多く、(開発プランナーが書いた仕様書を見てプログラマーが実装していくため)ある程度プログラマーが何を言っているのか理解できなければならないため一定の専門知識が必要とされます。新人プランナーは比較的小難しい事を最初から学んで行く必要があります。


チームにもよりますが、ここからさらに開発する対象が「インゲーム」「アウトゲーム」の2つに分けられる事があります。今回はさくっと2つの特徴について解説します。

  • インゲーム・・・バトルシステムなど、ユーザーが実際に遊ぶゲームの核となる部分
  • アウトゲーム・・・クエストの選択やガチャなど、インゲーム以外の部分

例えば、

・モンストの「インゲーム」:モンスターを引っ張って放ち敵に攻撃するところ
・ツムツムの「インゲーム」:自分のツムをなぞってスコアを競うところ
・モンストの「アウトゲーム」:モンスターの進化強化、クエストの選択、ガチャの場所
・ツムツムの「アウトゲーム」:ツムの強化、バフアイテムの選択、ガチャの場所

といった感じです。分け方には諸説ありますが、基本的には上記のように見分けると良いと思います。

活躍するために意識すること

運営プランナーと同じく最新のゲームに触ってみる事が大切ですが、少し見る角度が異なります。運営側は主に敵のバランスや報酬の配分、商品の訴求などを重視するのに対して、開発側はシステムの挙動やダイアログ、ポップアップの表示タイミングなど、通常プレイする中では気にも留めない部分に意識を向ける必要があります。
これは仕様書を書く際に重要なポイントで、いくらテキストや図で説明しようと、どうしても他人にはイメージしづらいものになってしまいます。そんな時に自分がプレイしたゲームの挙動を例として提示する事ができれば相手がイメージしやすく、余計な説明も省くことができます。
また
他のゲームのシステムや仕様を知っておくことで、いざ自分で仕様書を書く時にも自分の中でイメージが付きやすくなります。

こんな人にオススメ

新しいものをドンドン作り出したい!細かい説明を書くのが得意!といった方にオススメです。
また、プログラマー側が理解できるように、または自分が想像した通りのものが出来上がるように「伝える力(コミュニケーション力)」も重要となってきますので、物事をロジカルに説明する事が得意な人にもオススメです。
ゲームプレイ中にユーザーが驚いたり、楽しんだりする仕掛けを作るのは主に開発側です。イチから物事を組み立てる事に達成感を得られる人にとっては非常にやりがいのある職種となるでしょう。

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