昨今毎週のように新作ゲームがリリースされている現状ですが、実はゲームを作る側の”作り手”は常に不足している状態なのです。
今回は、専門学校に行っていないし未経験だけど「ゲーム作りに携わりたい!」「自分が考えたゲームを世に出したい!」といった漠然とした願望を持っている方に向けて、
ゲームプランナー歴8年のわたしが、ゲームプランナーになる方法をご紹介します。
未経験 or 専門学校に通ってなくてもなれるの?
結論 なれます!
実は私自身も専門学校に通ったことがなかったのですが、とある経路でプランナーへ転身する事ができました。実際私が今所属しているチームの人達も、もともとプランナーではなく別の職種として働いていた方が大半だったりするんです。
ゲームプランナーになるためには?
まずはゲームプランナーと何なのかを知りたい方はこちら(※ソシャゲプランナーの解説のみです)を読んでみてください。
さて、具体的にどんな事をすればなれるの?というところですが、何もすぐになれるわけではありません。求人で「未経験OK」としているところも、正直よっぽどの事が無い限り未経験から採用したりはしないでしょう。採用されたとしてもブラック企業か、プランナーとは全く関係のない仕事をさせられたりするのがオチです。
ゲーム会社に限ったことではありませんが、一部の職業には就きたい職に近しいものや、完全な互換性を持ったものがあると考えています。
ゲームプランナーにもそのような職業が存在していて、未経験でも就きやすいものがいくつか存在します。
今回はその中から一番可能性のあるものをピックアップしつつ、ゲームプランナーになるまでの3ステップをご紹介します。
STEP1:デバッガーとしてゲーム会社に就職しよう
ゲームをプレイしていると必ずといっていいほど発生してしまうのが「バグ」です。「バグ」は大きいものから小さいものまで様々ですが、時にはユーザーのゲームプレイを完全に止めてしまうものや、ユーザーのゲーム財産を消してしまったりする致命的なものもあります。そんなバグが発生しないように監視し品質を保ってくれる人達を「デバッガー」といいます。
デバッガーは基本的にゲームの仕様や設計が記載された資料などをもとに、ゲーム内のデータが一致しているかを確認します。ゲーム内のデータの設定等は主にゲームプランナー作業ですが、設定内容を隅々までセルフチェックする事は時間的に難しく、また、セルフチェックの場合は自分一人だけの視点に限られてしまうため、チェックの精度も落ちます。そんな時に第三者目線でダブルチェックをしてくれるデバッガーが存在するというわけです。プランナーの相棒みたいな存在ですね。
デバッガーはプランナーの一歩手前の存在と行っても過言なく、さらに比較的採用のハードルが低く、アルバイト採用の求人も多く見受けられます。ただし、どんな会社のデバッガーでもいいやー!って考えだと少し危険です。自分がどの会社のゲーム開発に携わりたいかは、求人を見る時点で決めておきましょう。
STEP2:他のデバッガーとの差別化を図ろう
デバッガーになってすぐは簡単なデータのチェックや、テキストのチェック等を任されることが多いでしょう。次第にシステムの挙動チェックや、よりテクニカルな内容のチェックを任されるようになると思います。この時にプランナーを見据えたデバッガーは、他のメンバーと差別化を図っておく事が後の転身に大きく響くこととなります。活躍するために大事な事はバグ以外でも違和感のある部分は指摘~改善案までを提示する事です。
単にデバッグをしてバグを報告するだけだと、他のデバッガーと変わらず埋もれてしまうだけです。通常業務のデバッグも行いつつ、ゲームのバランスやユーザー目線で気になった点は指摘し、「こうしたほうが良いのでは?」という改善点をセットで伝えてみましょう。建設的かつ相手が納得できる意見が提示できれば、プランナー内でも一目置かれる存在になれるでしょう。
ただし、過剰な数の意見提案は良く思われず逆に煙たがれるので、提案する頻度とタイミングは慎重に。
STEP3:ゲームチームへの異動を打診しよう
そのままデバッガーとして活躍できれば声がかかるかもしれませんが、確率は低めです。やはり自分から行動して、相手に自分の意思を伝えておく事が重要です。タイミングを見て自チームのリーダーにプランナーへ転身したい旨を伝えてみましょう。上手くいけばゲームチーム側のディレクターや部長と取り合ってくれるかもしれません。
意思が伝わっても確実に転身できるわけではないので、そうなった場合はSTEP:2の「バグ以外でも違和感のある部分は指摘~改善案までを提示する」を繰り返し行っていきましょう。
また、第一候補でなくとも別の人員が足りていないゲームチームへの配属を希望する事も手だと思います。そちらで一旦プランナーとしての経験を積み、もともとの第一候補のチームへの異動を希望する事も可能だと思います。
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